電話の暴力
電話は野蛮な道具である。こちらの事情とはまったく無関係にかかってくる。
そして否応なしに最優先の対応を要求する。受けた電話を話の途中で切るのは難しい。集中している時、電話に対応してしまうと中断した仕事を元の状態に戻すのは本当に大変なことだ。気勢をそがれて能率ががた落ちになる。需要なアイディアを忘れてしまうこともある。
(出所:『超』整理法 野口悠紀雄著)
いつからか、思い立ってすぐ電話をするということが少なくなった気がする。
勤め人だった頃、電話での冒頭『先般のメールの件で...』と先に用件を送っていたし、
友人たちへも『いまどこ?』とメールで相手の様子を確認することが多い。
(そのやりとりで要件がすむことも多い)
短信(携帯メール)はいい。
相手をしてくれるまで鳴り止まない電話の音ではなく、静かな着信音だけで
その到着が知らされる。