セカンドオピニオンを聞いてみた
治療を始めて三ヶ月。
治療が功を奏して原巣が30%消滅。
手術をしても意味があるぎりぎりの状態なんだそうで、
薬が効いてなかったら末期だね、
とおそろしいことを笑って告知する初老のドクター。
質問に丁寧にひとつひとつ
ゆっくりわかるように説明してくれる。
私がほしかったのはこういう時間、
医者との交流の時間と気づく。
『相手は細胞だからね、先のことは誰も予測がつかないんだ。
日々、研究している僕らにはわからない。
それは誰しもそうなんだけど、毎日を楽しもうと僕は思っているよ』
『君は大丈夫。自立してるから』
今はまだ入院も手術も抗がん剤の副作用も経験していないので
ガンを時々忘れそうになるけれど、いつかその時はやってくる。
かなりの確率で再びやってくる。
警告されている三島半島の地震警戒のように。
自分の頭で考えて、自分で行動し、その結果は自分が受け入れる。
ありがとう、ドクター
秋には手術を受けることにします。
秋の手術までは瞑想・沈黙の時期。
それを超えたら、ずっとやりたかったことをやってみよう。
黄金の西南海岸、メリーゴーランド。
「人生というのは、いつでも予期せぬことに満ち満ちている。
計画など立てたところで、計画通りの人生など生きられるはずがないのである。
もし自分の計画通りの人生を生きた人がいるとしたら、それはたぶん、つまらない人生を生きた人なのだ…(略)」(『生、死、神秘体験』立花隆)