一人でも反対があれば橋をかけない。その代わり、みんなで泳いで渡ろう。



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東北は、第一には東北に住んでいる人たちのもの。それを無視して、「言い方は悪いがフロンティアができたようなもの」と言って勝手に未来予想図を書いている政治家・官僚・企業人はどこか間違っていると思う。

東北の復興について、フランツ・ファノンが「地に呪われたる者」で説いたことは重要な示唆を与えてくれる。「ひとつの橋の建設がもしそこに働く人びとの意識を豊かにしないものならば、橋は建設されぬがよい、市民は従前どおり、泳ぐか渡し船に乗るかして、川を渡っていればよい。

 橋は、空から降って湧くものであってはならない、社会の全景に救いの神によって押しつけられるものであってはならない。そうではなくて、市民の筋肉と頭脳とから生まれるべきものだ。市民を橋をわがものにせねばならない。このときはじめて、いっさいが可能となるのである。」


(Taejun Shinさんのつぶやき @81TJ)